尻丸出しのおっさんを見た。

仕事帰りに自転車でふらふら帰ってきていたら、ガードレールに折り重なるようにしているおっさんが、いました。気になったので、電柱に隠れ、煙草を吸いながら様子を見ていると、どうやらガードレールを布で拭いているらしいのですが、そんなことよりズボンが、お尻の部分だけ丸く破れていて、そして、あろうことか下着を着けていなかったので、路上ストリップの様相を呈していました。そんなことは、露ほども気にしていないおっさんはガードレールを磨き続け、夜が明ける頃に、娼婦と呼ぶには色香が無さ過ぎ、コールガールと呼ぶにはあまりに安そうなおばはんと、ネオンが消えたネオン街へ消えていきました。おっさんが、拭き続けていたガードレールを見ると、我亜怒流(ガードル)という落書きがされていました。ほんとうに。