起きた時点で遅刻だったので、歯も磨かず顔も洗わず、自転車をバシバシいわせながら向かう。到着すると、まずビールを振舞われたが、発表する資料をコピーする時間が無かったため、頭脳を高速回転させながらなんとか口立てでその会議を乗り越えようと熟考していたのだが、起床後何も口にしていないことに気付き、このままでは口が臭いまま発表しなければならない。一気にビールを流し込み、口臭を酒臭さに変える作戦に出ようとするが、それ以上に、酔いが回り、頭がぼやつく。順番が回ってきた時に、ろれつが回らず何回も同じことを言い、まとめを先に言って全体を台無しにするという醜態をさらす。ああ、と落胆の声をもらしたが、話の組み立てがどうのこうの、という話ではなく、根本の部分で私が話を取り違えており、たとえ流暢にしゃべろうが、没は没だったので、ビールをただで飲めただけだった。