バッドなブレインズ

数ヶ月前から頭の片隅にBADBRAINSが聞きたいという欲望があった。しかし、家には無いしお金は無い。深夜、彼女に呼び出された。彼女曰く、お酒を飲みすぎた、ゼリーを買ってきて欲しい。コンビ二に寄り、フルーツの入ったゼリーを五種くらい買う。お腹が痛い、頭が痛いと言っていた彼女は、そのうちの二つを食べて、すぐ寝た。お金が無い僕は、彼女が寝ているのを良いことに、こっそりCDを売ろうと棚を物色中に、BADBRAINSのCDを見つけたのだった。起き出した彼女に、「他は小沢健二やPRESCHOOLとかなのになぜこれだけあるのか?」と問うと、「ハードコアな気分の時もある。」と怒ったように言い、またすぐに横になった。グレープフルーツがまるごと入ったゼリーを食べながら、BADBRAINSを聞いた。